2017年1月20日金曜日

「非ホロノミック系 茶店のガール Episode5」設定と場面キャプ画像※ネタバレ注意



非ホロノミック系 茶店のガール Episode5「わたしって、なに?」
YNN
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マリカ太田夢莉 喫茶『炉暮都』の新人バイト。マリカが喫茶『炉暮都』の面接を受ける所から物語が始まる。志望動機は「お金を貯めること」。フィンランドとかに1人で海外旅行に行くのが夢。マスター曰く「ベルとルナの学習を手助けするために雇った”茶店教師”」。
博士が開発した”極限まで人間に近づけた”ロボット。博士の妻の霊に会わせてデータを収集させることを目的として作られた。
ベル須藤凜々花 喫茶『炉暮都』のバイト。完全防水仕様。ウェイターロイド。人工知能が人間らしい振る舞いを学習しアップデートされていく。博士の失敗作である。
ルナ古賀成美 喫茶『炉暮都』のバイト。完全防水仕様。ウェイターロイド。ベルと同じ仕様でプログラムを共有し合う。博士の失敗作である。
アキコ上西恵 マスターの孫。大学のスパイス研究会に所属。たまに試作のカレーを持ってくる。
という嘘を付いてきたが実はロボットであることを告白。ベルとルナの前に炉暮都で働いていたスパイスに特化したロボットである。
マスター
(博士)
酒井善史 喫茶『炉暮都』のマスター。ロボットの開発が忙しくてお店を任せられるロボットを開発している(?)妻は既に他界。若いころ亡くなった妻に触れるために”ほぼ妻ロボット”の開発を目指している。
源五郎土佐和成 喫茶店の常連。日毎新聞を取り決まった席につきホットコーヒーを注文するルーティーンを20年もの間繰り返す。相性は”ゲンゴロボ”。歳のせいか食欲がない。誕生日は9月26日。愛妻に先立たれてから毎日興味の無い囲碁の記事を読みながら死ぬのを待っている。マスターに囲碁セットを買ってもらい囲碁を始める。アキコの調合した”霊のスパイス”を吸い妻の霊に会った。
CC9声:薮下柊 ウェイターロイド。注文を取ったりコーヒーを運んだりする。失敗作だがマスターに溺愛される。マスター曰く「人工筋肉に非ホロノミック系システムを応用することによって人工知能でそれを制御する…」。
マスターの妻の声データを解析して人工知能に学習させたロボット。
旅人金丸慎太郎 他の店が閉まっていたので来店した旅人。とにかくお腹を空かせている。実は旅ロボットである。
横山清正
黒木正浩
杉浦訓大
老人客。この世界で残っている人間は老人の男性ばかりになり、人類は滅亡を控えている。
喫茶『炉暮都』 物語の舞台。メニューは珈琲のホットとアイスのみ。誕生日の客にはアキコ特製シナモンケーキをプレゼント。


じゃあ孫っていうのは…」
「嘘じゃ」
「私って…ロボットなのかな」
「サイフォン式が…3つとも稼働している!」
「お互い知らない老人同士なのかな?」
「手伝おうか?」
「えぇえええい!」
「CC9は儂の妻じゃった」
「えええええ!」
「儂の世代で人類は滅亡する」
「えええええ!」
「これが言っておったスパイスじゃ」
アキコ「あれはきっと霊を見てるのよ」
博士「実験は成功じゃ!」
「長い説明になるが最後まで聞いてくれるか」
博士による解説↓
博士「人類は我々の世代で終わる。女性がおらんようになってしまったからじゃ。今残っておる人間は、老人の男ばっかりじゃ。」
ルナ「え、でもお腹を空かせた旅人いたじゃん。あの人若かったよね?」
博士「あれもロボットじゃ。アキコがスパイスをたっぷり入れて作った料理の辛さに反応しとらんかったじゃろ。だからあれは旅人ではなく、旅ロボットだったんじゃ。
 人類は滅亡を控え自分たちの記憶をロボットに託そうとロボット産業を発達させた。昔では想像もつかないような高性能のロボットが簡単に作れる時代になったんじゃ。
 そこで儂はな、若いころに失ってしまった妻にもう1度会いたいと思って、妻と殆ど同じロボットを作ろうと考えたんじゃ。わかりやすく言うとほぼ妻のロボットじゃ。
 しかし妻が生きておった頃のデータは殆ど残っておらんかった。ギリギリ残っておった声のデータを解析して人工知能に喋らせたのがCC9じゃ。
 CC9は妻同然だったんじゃな。君たちに酷い目に遭わされた時には儂も本気で怒っておったんじゃ。ロボットに霊感を学習させ霊感を身に付けたロボットに、妻の霊に合わせてデータを収集してもらう。
 このロボットに霊感を覚えさせるということが難問じゃった。何しろ霊感というのは人間特有の性質じゃからな。そこで極限まで人間に近づけたロボットを作ることが出来た場合、そのロボットは霊感を持つことが出来るのではないかと仮定したんじゃ。それがマリカじゃ。
 予感というものがあるじゃろ、予感とは第六感であり、霊感に通じる部分もある。自分のことをロボットじゃないかと予感したロボットは霊感を持つ可能性もあるのではないかと考えたんじゃ。それが今のマリカの状況じゃ。
 完全に人間だと思わせておいてふと自分がロボットではないかと予感させる。これが出来れば霊感を持つ可能性があるロボットということになるんじゃ。
 そして次にスパイス反応。これも人間特有のものじゃったがルナも辛みを覚えたようにロボットにディープラーニングでスパイスを学習させることは割と簡単なことじゃった
 そしてアキコに霊感が強くなるスパイスを研究して調合してもらうように頼んだんじゃ。それがこのスパイスじゃ。
 まずは人間で実験をした。この店の常連源五郎さんはずっと奥さんに会いたがっておった。実験は成功し、霊感が強くなった源五郎さんは死んだ奥さんに会うことが出来たんじゃ。
 この霊感が強くなるスパイスと、霊感を持つ可能性があるロボットを掛け合わせると、どうなる?」
ベル「霊の見えるロボットになる」
博士「うん。うまく行けば、マリカにこのスパイスを吸わせて霊感を持ってもらい、妻の霊に会ってデータを収集することが出来れば、”ほぼ妻ロボット”の完成にぐんと近づくことが出来るんじゃ」
ルナ「気の遠くなるような話ですね」
博士「うん」
ベル「もし今マリカがロボットであることを予感していたら成功ってことですよね?」
博士「しかし実はマリカがロボットであることを予感した後にもう一つ越えなければいけない問題があるんじゃ」
アキコ「なんですか?」
博士「自分がロボットであることを、受け入れるということじゃ。限りなく人間に近づけて作ってしまった分、お前たちのようにあっけらかんとロボットを受け入れることは出来ん。極限まで人間に近づけたロボットは自分を人間だと思いたいがあまり、ロボットであることを受け入れられんのじゃ。
 だから最後マリカが自分のことをロボットだと受け入れてくれればほぼ”ほぼ妻ロボット”の完成と言う事ができるんじゃ」
ルナ「壮大な話ありがとうございました」
アキコ「このスパイス使ってゲンゴロボみたいに会えばいいんじゃないですか?」
博士「触りたいんじゃ。妻への愛じゃ」
「マリカ!」
「博士…私ってロボットですよね?」




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